自動撮影カメラ IRフラッシュの夜間画像でぶれるのはしかたがない?

2012/12/12 byボリボリ

12月も半ばの週を迎え、年末の準備にソワソワしようかどうしようか迷う時期がやってきました。私はこのソワソワが年末まで続き、ただソワソワしてみるだけで結局何もしないで、毎年の大晦日に多忙を極め続けるダメ人間です。
また、今年の北海道は遅い冬がやってきたかと思いきや先週は大雪で会社の車も雪山のようになってしまいました。(写真を撮り損ねたのが無念でなりません。)
週末をはさんで出張中のYスタッフの車も雪に埋もれ、月曜日(昨日)男性スタッフがせっせと雪を払っていました。
そのままにしておくと、積もっている雪の密度が高まり彼が帰社することには雪像のように(大げさですが)なってしまった重く硬い雪を時間をかけてよけなければ家に帰れない状態になってしまいます。
冬になると、北海道の調査はかなり少なくなり特に試験研究機関の方々は屋内での研究に精を出されるようです。私が訪れた研究機関ではそれでもスキーで山に挑む研究者様がいらっしゃいます。本当にりりしいお姿です。
そんなことで、私たちも夏冬問わず野外にカメラを設置するスタッフ約1名を除き、なにか室内で役立つ情報をお伝えできないかいろいろ調べ物をしておりますと、カメラの夜間撮影の被写体ブレの問題に行き当たりました。
きっかけは、この画像です。
<001>
鹿・・・だよなぁ、大きさ的に。
でも耳が長いような・・・ブレかなぁ。
これは何だろう・・・。やっぱ鹿ですね。
なんて考えていたら、
一般的なカメラでも、被写体ブレについては対策があるようです。
1.感度を上げて早いシャッターを切る
2.流し撮りをする
というものです。
はたして、自動撮影カメラでこの対策を講じることができるのでしょうか。
1の早いシャッターを切る・・・というのであればシャッタースピードの速いカメラならどうでしょう。
弊社で扱っているシャッタースピードの速いカメラで試しました。
<Reconix、
ありゃりゃ・・・だめです。もともと早いシャッタースピードのカメラでも、暗いところでは、バチンとシャッターが落ちないんですね。
弊社のカメラ小僧的なスタッフ(夏冬問わず野外にカメラを設置する人と同一)が、教えてくれました。
なので、ブレを防ぐのであれば逆の発想で、早くシャッターを切れるぐらい明るくしてしまえ、そうだ、あれだ。ストロボタイプのフラッシュだ。
これなら、被写体ブレはほとんどない。
・・なるほど、ストロボタイプはカラーで撮れる以外にもブレない被写体画像をゲットできるのですね。
被写体を以下に明るく照らすことができるかは下のような順序になります。
1位 ストロボ(白熱光)タイプのフラッシュがあるカメラ
BMC 565F-8M、560D、Cuddeback Attack、
2位 LED(フルRGB白色)タイプのフラッシュがあるカメラ
Reconix HC550、BMC SG860C-8M
3位 IRフラッシュ(Low Glow)タイプのフラッシュがあるカメラ
Reconix HC500、BMC SG560P-8M(※1)、SG560D、SG570V、Cuddeback Ambush IR、Attack IR、Moultrie M-80XT
※1)SG560P-8Mはノーグローですが、画像が明るいので3位に仲間入りです。
4位 IRフラッシュ(Now Glow)タイプのフラッシュがあるカメラ
Reconix HC600、Moultrie M-80Black
1位と2位は、明るいです。人間だと背中を向けていても、気づきます。
3位と4位は、被写体ブレの観点から言うとそれほどの違いはありません。
IRフラッシュは、被写体が動いていると特に野性動物が跳ねたりすると被写体ブレが起こってしまいます。
これは、どうすることもできないのでしょうか。
最初の方に、被写体ブレ対策でもう一つ流し撮影というのがあります。これは撮影者が動体である被写体に合わせてカメラを動かしながら撮影する方法だそうです。
自動撮影カメラは、設置型なのでこれはできません。被写体である野性動物にに「ちょっとそこでポーズとって!」とお願いすることもできません。
う~ん。もはやこれまでか・・・
と、海外の有名な野性動物カメラのフォーラムサイトを覗いていたら、気になるアドバイスを発見しました。
「連続撮影したらいいよ。3枚がいいよ。」
・・・連続撮影。
自動撮影カメラのほとんどには、この連続撮影機能が付いています。
もっとも高機能なReconixなんかは、初期設定で3枚連続撮影になっています。
私的に、この機能が何に使われるべきかをこの時初めて知りました。
被写体ブレに注目して初めて、連続撮影が重要なわけに気がつきました。
被写体である野性動物のブレやすい動きは、なんかジャンプしたり跳ねたりという行動ではないでしょうか。地面をクンクンしている時はそんなにぶれていません。そして、ジャンプしたりする動きはすぐに着地します。その動きの中でのスピードの変化のなかでブレの少ない画像を取得するチャンスがあるかもしれません。それを頑張って撮ってみよう!いや撮れればラッキー!という昨日が連続撮影です。海外サイトでは、1秒の間に複数枚撮れるタイプが、良いよ~!というアドバイスが、ありました。
1回のセンサー反応で複数の撮影を行うことができるのはIRフラッシュとLEDフラッシュ搭載カメラです。ストロボタイプはできません。
ちなみに、1秒~2秒の間に複数枚撮るように設定できるタイプのIRフラッシュカメラおよびLEDフラッシュカメラは、
IRフラッシュカメラ:
Reconix HC500、、HC600
BMC SG560D、SG560P-8M、
Moultrie M-80XT※2、M-80 Black
LEDフラッシュカメラ:
Reconix HC550、BMC SG860C-8M
です。
ReconixのHC550と、BMCのSG860C-8Mは明るいLEDフラッシュなのでストロボフラッシュのようにカラーの静止画を撮影し、省電なので大量に撮影できます。
HC550は、単三リチウムイオン電池12本で40,000画像、SG860C-8Mは、単3アルカリ乾電池8本で11,000画像撮影できます(いずれも常温です)。
通常のIRフラッシュは5,000枚というところなので、LEDフラッシュというのは画期的です。
MoultrieのM-80XTには、モーションフリーズという夜間撮影のシャッタースピードを2段階に変更する機能がありますが、ここを調節しても被写体ブレに関してはさほど顕著な変化はありません。どちらかというと、このModelでは複数撮影機能を使う方が得策のようです。
一般的なカメラは、1回のセンサー反応で1枚、2枚、3枚の設定が可能ですがMoultrieは4枚まで撮影できるのが特徴です。
また、M-80 BlackとM-80XT は3枚を1秒で撮影します。そのほかは2秒以内に3枚を撮影します。
このように、被写体ブレ対策は、IRフラッシュカメラをお持ちのお客さまも3連続撮影で、動物の動きの遅いタイミングをとらえる努力をしてみてください。くれぐれも、SDカードの空き容量を確認してください。

12月も半ばの週を迎え、年末の準備にソワソワしようかどうしようか迷う時期がやってきました。私はこのソワソワが年末まで続き、ただソワソワしてみるだけで結局何もしないで、毎年の大晦日と元旦に多忙を極めるようなだめな人間です。

また、今年の北海道は遅い冬がやってきたかと思いきや先週は大雪で会社の車も雪山のようになってしまいました。(写真を撮り損ねたのが無念でなりません。)

週末をはさんで出張中のYスタッフの車も雪に埋もれ、月曜日(一昨日)男性スタッフがせっせと雪を払っていました。

そのままにしておくと、積もっている雪の密度が高まり彼が帰社する頃には雪像のように(大げさですが)なってしまった重く硬い雪を時間をかけてよけなければ家に帰れない状態になってしまいます。

冬になると、北海道の山林での調査研究はかなり少なくなり特に試験研究機関の方々は屋内での研究に精を出されるそうです。私が訪れた研究機関ではそれでもスキーで山に挑む研究者様がいらっしゃいます。本当にりりしいお姿です。

そんなことで、私たちも夏冬問わず野外にカメラを意欲的に設置するスタッフ約1名を除き、なにか室内で役立つ情報をお伝えできないかいろいろ調べ物をしておりますと、カメラの夜間撮影の被写体ブレの問題に行き当たりました。

特に、最近は「ぶれない!」と頑張っていらっしゃる方もお見受けしますし、今回はブレいついて考えてみたいと思います。

きっかけは、この画像です。数年前の撮影画像です。

Moultrie M80カメラ

Moultrie M80

うさちゃん・・・だよなぁ。

耳が長いような・・・ブレかなぁ。ウサギみたいな鹿かな~。でもぶれてない写真には・・・

Moultrie M80カメラ

耳が、お顔がない。

一般的なカメラでも、被写体ブレについては対策があるようです。

1.感度を上げて早いシャッターを切る

2.流し撮りをする

というものです。

はたして、自動撮影カメラでこの対策を講じることができるのでしょうか。

1の早いシャッターを切る・・・というのであればシャッタースピードの速いカメラならどうでしょう。

弊社で扱っているシャッタースピードの速いカメラで試しました。

止まっていればこんな動物ですが

Reconix カメラ

ささっと動いた時は

Reconix HC600

ありゃりゃ・・・だめです。もともと早いシャッタースピードのカメラでも、暗いところでは、バチンとシャッターが落ちないんですね。

弊社のカメラ小僧的なスタッフ(夏冬問わず野外にカメラを設置する人と同一)が、教えてくれました。

なので、ブレを防ぐのであれば逆の発想で、早くシャッターを切れるぐらい明るくしてしまえ、そうだ、あれだ。ストロボタイプのフラッシュだ。

試しにCoddeback Attack の前でジョギング。

006

これなら、被写体ブレはほとんどない。(背景は、ぼかし処理しています。)

・・なるほど、ストロボタイプはカラーで撮れる以外にもブレない被写体画像をゲットできるのですね。

被写体を以下に明るく照らすことができるかは下のような順序になります。

1位 ストロボ(白熱光)タイプのフラッシュがあるカメラ

BMC SG565F-8MSG560D、Cuddeback Attack

2位 LED(フルRGB白色)タイプのフラッシュがあるカメラ

Reconyx HC550、BMC SG860C-8M

3位 IRフラッシュ(Low Glow)タイプのフラッシュがあるカメラ

Reconyx HC500、BMC SG560P-8M(※1)、SG560DSG570V、Cuddeback Ambush IRAttack IR、Moultrie M-80XT

※1)SG560P-8Mはノーグローですが、画像が明るいので3位に仲間入りです。

4位 IRフラッシュ(Now Glow)タイプのフラッシュがあるカメラ

Reconyx HC600、Moultrie M-80Black

1位のストロボはカメラマンさんならわかると思いますがダントツの明るさです。適正な距離範囲ではまずブレません。2位のLEDフラッシュも、明るいです。ストロボよりはブレの可能性はありますが明るいので直視は危険です。ブレとは関係ないですがコントラストはストロボより気持ち劣りますが色は奇麗です。その結果私の顔面が美肌撮影されます。なによりLEDは、省電力が特徴です。

3位と4位は、被写体ブレの観点から言うとそれほどの違いはありません。

IRフラッシュは、被写体が動いていると特に野性動物が跳ねたりすると被写体ブレが起こってしまいます。

これは、どうすることもできないのでしょうか。

最初の方に、被写体ブレ対策でもう一つ流し撮影というのがあります。これは撮影者が動体である被写体に合わせてカメラを動かしながら撮影する方法だそうです。

自動撮影カメラは、設置型なのでこれはできません。被写体である野性動物にに「ちょっとそこでポーズとって!」とお願いすることもできません。

う~ん。もはやこれまでか・・・

と、海外の有名な野性動物カメラのフォーラムサイトを覗いていたら、気になるアドバイスを発見しました。

「連続撮影したらいいよ。3枚がいいよ。」

・・・連続撮影。

自動撮影カメラのほとんどには、この連続撮影機能が付いています。

もっとも高機能なReconyxなんかは、初期設定で3枚連続撮影になっています。

わたし的に、この機能が何のために使われるべきかをこの時初めて知りました。

被写体ブレに注目して初めて、連続撮影が重要なわけに気がつきました。

被写体である野性動物のブレやすい動きは、ジャンプしたり跳ねたり(同じだろ)という行動ではないでしょうか。地面をクンクンしている時はそんなにぶれていません。そして、ジャンプの動きはかがんで飛んで着地という流れです。その動きの中でのスピードの変化があるとすればブレの少ない画像を取得するチャンスがあるのではないでしょうか。それを頑張って撮ってみよう!いや撮れればラッキー!という機能が連続撮影のようです。

1回のセンサー反応で複数の撮影を行うことができるのはIRフラッシュとLEDフラッシュ搭載カメラです。ストロボタイプはできません。

ちなみに、1秒~2秒の間に複数枚撮るように設定できるタイプのIRフラッシュカメラおよびLEDフラッシュカメラは、

IRフラッシュカメラ:

Reconyx HC500HC600

BMC SG560DSG560P-8M

Moultrie M-80XT※2、M-80Black

LEDフラッシュカメラ:

Reconyx HC550、BMC SG860C-8M

です。

数機種で試しました。太ももが疲弊しています。

HC500 ローグローIRフラッシュHC500(一番左が見やすいかな)

M80-XT ローグローIRフラッシュM-80XT(4連続撮影可能。左から3番目がいいですね。)

860C LEDフラッシュSG860C-8M(1枚目ですかね。)

Reconyx HC550と、BMCのSG860C-8Mは明るいLEDフラッシュなのでストロボフラッシュのようにカラーの静止画を撮影し、省電なので大量に撮影できます。

HC550は、単三リチウムイオン電池12本で40,000画像と別格ですが、SG860C-8Mは、単3アルカリ乾電池8本で11,000画像撮影できます(いずれも常温です)。

通常のIRフラッシュは5,000枚というところなので、LEDフラッシュというのは画期的です。

MoultrieのM-80XTには、モーションフリーズという夜間撮影のシャッタースピードを2段階に変更する機能がありますが、ここを調節しても被写体ブレに関してはさほど顕著な変化はありません。どちらかというと、このModelでは複数撮影機能を使う方が得策のようです。

一般的なカメラは、1回のセンサー反応で1枚、2枚、3枚の設定が可能ですがMoultrieは4枚まで撮影できるのが特徴です。

また、M-80BlackM-80XT は3枚を1秒で撮影します。そのほかは2秒以内に3枚を撮影します。

このように、被写体ブレ対策は、IRフラッシュカメラをお持ちのお客さまも3連続撮影で、動物の動きの遅いタイミングをとらえる努力をしてみてください。くれぐれも、SDカードの空き容量を確認してください。

以上、ブレブレのボリボリよりお届けしました。