トレイルカメラ博士にインタビュー vol.3

2013年5月21日

トレカメ博士

350x350_camera_hakase

博士 2013年のBMCのテーマは「ハイブリット」じゃ!

記者 ハ、ハイブリットってあのプリウスのハイブリットですか!?

博士 トレイルカメラで言うハイブリットモデルというのは・・・

博士 ズバリ「赤外線&ストロボ」両方を搭載しているモデルじゃ!

記者 両方?夜間カラーであり白黒!?どういうことですか??

博士 そう。つまり夜間撮影を赤外線を照射して行うか、ストロボでカラー撮影するかをモード選択できるのじゃ。すでにデュアルフラッシュモデルSG560Dという機種があるがそれを最新鋭のセンサーやレンズを搭載した次世代機ということになるじゃろ。

記者 普通は赤外線モデルかストロボモデルか購入時に選択する必要があるけどそれであれば1台2役ということでしょうか?

博士 その通り。用途、撮影したい画像や業務に応じてユーザーで設定できる便利なカメラじゃ。

記者 なるほど。なんかお得ですね。他には2013年新モデルはどのような機種があるのですか?

博士 前にも話したが新モデルはこぞって「HD動画」を撮影することができるようになっておる。

記者 動画がきれいに撮れるんですね。

博士 そう。従来の自動撮影カメラはVGAつまり640×480ピクセルの動画しか撮影できなかった。HDは1280×720ピクセルと高解像度じゃ。ただ注意しなければいけないのはHDはデータ容量がVGAよりはるかに大きい。つまり同じ容量のSDカードに保存できる動画数が少なくなるのじゃ。

記者 なるほど。静止画でも画素数が高くなるとデータ容量が大きくなるからデジカメのモデルチェンジで高画素数になることを嫌うユーザーもいますよね。

博士 その通り。動画はなおさら容量が大きいので注意が必要じゃ。かといってSDカードの容量は変わっていない。

記者 でも各メーカーがこぞってHD動画撮影できる機種をリリースして全て同じくらいの画質なのでしょうか?

博士 良い質問じゃ。HDと言っても解像度の話じゃ。デジカメも同じ画素数でもカメラによって写りは変わるじゃろ。同じように自動撮影カメラもメーカーによって画質が異なる。事前にどのモデルの動画が自分の業務に最適かを確認するべきじゃろ。

記者 えー!そんなに差があるんですか?

博士 例えば BMC SG968K-10Mで撮影したHD動画と Moultrie M-990iで撮影したHD動画を比較してみるかの

SG SG968K-10M

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=GMrowJicyV0&feature=share&list=UU6OlGSrbb5z2EkdDHQyUEmw[/youtube]

M-990i

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=tVwrnpOjHq0&feature=share&list=UU6OlGSrbb5z2EkdDHQyUEmw[/youtube]

博士 同じとき同じ場所から撮影した動画でも全然写りが違うのがわかるじゃろ。

記者 全然違いますね~SG968K-10Mの方がキレイな気がします。

博士 そうじゃな。画質以外にも大きな違いがあるのがわかるかの~?

記者 まず音がSG968K-10Mにはないですよね?あ、あと写っている景色が違うような・・・

博士 そうじゃ。画質はきれいじゃがSG968K-10Mの動画には音がない。これはSG968K-10Mに録音機能がないということじゃ。あと画角が違うから写っている景色も全然違う。通常SG968K-10Mの画角が普通なのじゃがMoultrieのカメラはM-990iに限らず縦の角度が狭いためワイドのように写るのじゃ。もちろん静止画も同様じゃ。

記者 なるほど。単純に画質でいうとSG968K-10Mが良いような気がしますが一長一短ですね。他の機種はどうですか?

博士 他にはSG-007という機種もリリースしたばかりじゃ。これもHD動画撮影が可能でしかも防水モデルなのじゃ!

記者 防水モデルって他の自動撮影カメラはもしかして防水ではない!?

博士 簡易防水程度。つまり雨には耐えうるが台風や大雨によって故障する可能性がある機種がほとんどじゃ。これは自動撮影カメラメーカーがメイン市場をアメリカに絞っていることが原因と言われておる。日本は雨が多いし湿度も高いからの~。

記者 え~じゃあ台風が近づいたらカメラを撤収しにいかなければいけないんですか?

博士 それが理想じゃが設置するのはほとんど山林内でそうもいかない場合がほとんどじゃろ。そこでわしが発明したのが「カメラ用雨天ルーフ」じゃ!

rain_loof_top

記者 さすがトレイルカメラ博士!(これが発明?)

博士 直接樹木に固定できるよう設計されておるからどの機種にも適応できるのが最大のメリットじゃ!

記者 アナログだけどありそうでなかった製品ですね~

博士 アルミで錆びない、取り付ける様々な樹木の太さにも対応しておるのも良い点じゃな。しかも今なら自動撮影カメラとセットで購入するとなんと1260円じゃ!

記者 かなり安いですね。も、儲けあるんですか?

博士 ほとんどないじゃろ。自動撮影カメラの故障がこれで減ればそれでいいのじゃ。

記者 さすがトレイルカメラ博士ですね~何より自動撮影カメラを愛している。他に新情報はありますか?

博士 まだ作成途中じゃが自動撮影カメラ セレクションガイドを一新しておる。その中のチャートをこっそり見せよう→コチラ

記者 これおもしろいですね!自分の欲しいカメラが簡単に見つかる。

博士 まだ作成途中じゃが完成次第、大々的にサイトに載せるつもりじゃ。あとは自動撮影カメラを中心としたカタログvol.3も近々完成予定じゃ。

記者 あの各カメラに博士が勝手に点数付けているカタログですね。

博士 勝手にではない!!ちゃんと検証した結果じゃ。国内で一番多く自動撮影カメラを取り扱っているうちだからできる比較のための点数じゃ。

記者 そうですね~メーカーであれば自社製品の評価が高くなるのは当然だし博士のところみたく第3者機関であれば公平なジャッジができますよね。

博士 それがうちの強みじゃ。

記者 まとめると新モデルはHD動画撮影があたりまえ。でも各モデルによって画質が異なるのでしっかり確認しようということですね?

博士 そうじゃな。あとはまだ先の話じゃが・・・画像を携帯電話網を利用して転送する「3Gカメラ」も現実味を帯びて来ておる。

記者 3Gカメラ!?

博士 3Gカメラとは・・・

次号に続く