2024年06月24日
by ボリボリ
6月の初め、スウェーデンにはとても良い季節に林業製品のハグロフ社に訪問しました。3日ほどの滞在でしたがいくつかに分けてレポートします。
日本の皆様には「木の成長を調べる棒」、「幹の直径を測る巨大ノギス」、「音波と傾斜計で樹高を測定する」、「胸ポケットにおさまる世界最小クラスの樹高測定ツール」といえば、「ハグロフしか勝たん」でおなじみかと思います。
念のため答え合わせは下の通りです。
- 木の成長を調べる棒→インクリメントボア
- 木の直径を測る巨大ノギス→プレシジョンキャリパー/デジテックキャリパー
- 音波と傾斜計で木の高さを測る→バーテックス5
- 世界最小クラスの樹高測定ツール→EC-II Dデジタルクリノメータ
ハグロフ本社には35名が働いており、製造工場は姉妹会社でその他海外に関連会社があります。
商品の開発にかかわる重要な部署には30年ほど働いているスタッフが数人、セールスや発注の窓口には23~4年(私とほぼ同じ)のスタッフが数名おり、修理窓口も間もなく20年目とベテランが多い印象です。
なるほど、この人たちが世界80か国にハグロフ製品を輸出しているのか…。
すでにインクリメントボアの製造を手掛けていたハグロフ氏が81年前に立ち上げた会社です。
「僕のグランドグランド…(3回かそれ以上言っていた)ファーザーだよ」
創業者の血族も働いています。
インクリメントボアはハグロフ社の出発点だったのだと教えてくれるCMOの輝くひとみが印象的でした。
大きなインクリメントボアの下で、CEO(左)と撮影
ちなみにこのGISupply、最初の発注がVertexIIIでした。初めてご注文をいただいたときのことを今でも覚えています。賃貸のアパートの一室、私一人。当時東京を駆け回るK社長に電話で報告。
「やっと受注きました!」
「おめでとうございます!」
CEOとCMOさんにシカ肉のステーキをごちそうになりながら、そんなエピソードをお話ししました。
私の英語スキルは、かつての映画に出演していた指の長い宇宙人よりもひどいですが、なんとか伝わったような笑顔を彼らは返してくれました。