ハグロフ社-Haglöf Sweden AB-訪問レポート5 

2024年06月28日
by ボリボリ

6月の初め、スウェーデンにはとても良い季節に林業製品のハグロフ社に訪問しました。5回目(最終回)のレポートです。レポート1レポート2レポート3レポート4 

ストックホルムのアーランダ空港(夜中1時頃は少し明るい) 

施設見学について報告です。 

ハグロフ社の顧客とのミーティングに同行しました。

ここは世界的に見ても極めて特殊なポールを製造しています。

電信柱を多くの国に輸出しています。電信柱は、長くて真っすぐで上の方まで太い柱が要求されます。

そのために松の木が使われています。スウェーデンも自動車で移動する限りすべて木製の電信柱でした。

今は、アナログのプレシジョンキャリパーを使用しておりますが、これからデジタルキャリパーのシステム導入を検討しているということで、ソリューション担当の数名のスタッフと初めてのミーティングを行いました。 

ミーティングのあとは施設を見学させていただきました。広大な敷地に、とてつもなく長いポールが大量に積みあがって、少しずつ仕上がっていく時計周りのコースで確認できました。 

施設や製品の様子がわかるショート動画は下の通りです。数年前のドバイの万博でここの木材が使用されたそうです。 

Ground planting 

ところどころ作業小屋にプレシジョンキャリパーがあったり、ドリルにドリルチャックとボアビットが装着された工具がおかれていました。 

完成品を背景に。右側3名とも全滅なのが残念ですが仕方ありません 

 

スタッフの皆さんとランチをいただいているときに、熊の話になりました。 

スウェーデンもヒグマの増加に頭を悩ませているそうです。 

多い時は年間600頭も狩猟されているようです。 

とても貴重な会社を見学させていただきました。 

この地域にとって、林業はとても重要な産業なのだと実感しました。 

ハグロフ社の見学もさせていただきました。 

インクリメントボアビットの製造過程の一部を見せていただいたのですが、造形後の塗装前にとても重要な作業を行っていました。 

一本一本専用の道具をつかい横から押したり測定器を目視したり、手作業で、完全にまっすぐになるように調整していました。長いビットではとてつもなく時間のかかる作業ですが、必ず必要な工程なのだそうです。 

製造スタッフも、ベテランが多いです。インクリメントボアのチームもそうですし、Vertex5を組み立てていた人もVertexIIIの頃からのベテランでした。 

その他、日本のユーザー様向けのサポートについて、サービス部門の方と時間をかけてミーティングを行い、一部の修理についても実習を受けました。 

今まではメールでのやり取りでしたが、何年も対応していただいていたので初めましてという緊張は無く、充実したミーティングになりました。 

休憩の時、天気がよいので外のテーブルでサービスのスタッフと雑談しながらコーヒーを飲んでいたのですが、話の中で「息子さんは何歳?」と聞くと、彼はとても不思議そうな顔をして、やがて笑顔になり「違うよ、今は太陽の話をしていたんだよ。」どうやら、SONの話ではなく、SUNの話をしていたようです。夏は夜が明るいという話だったようです。