Titly Scientifics社来日とAnabatScout日本語マニュアル公開のご報告

2023年11月15日
by ボリボリ

北海道大学学術交流館にて10月27日~11月1日に行われたIBAC2023国際生物音響学会にてTitly Scientific(Titly社)が出展し、日本の販売代理店であるGISupplyからお手伝いに参りました。
Titly社は、アナログの時代からバットディテクターを世界に提供していた、コウモリ探知機の先駆者です。

私たちは、2021年から持ち運びタイプのメモリ機能付きバットディテクターAnabatScoutの販売をしています。

ここで吉報なのですが、Titly社の快諾をうけ、AnabatScoutの日本語マニュアルとスタートガイド、さらに専用ソフトのAnabat Insightの日本語マニュアルを公開できることになりました!
検討中の方は是非ご購入のご参考に、ユーザー様はスマホに携帯などご活用ください!

AnabatScoutの詳細ページ内にDLのリンクがあります。
https://gishop.jp/shopdetail/000000001481/

IBAC2023には200名以上(参加申し込み220名)の参加者が世界各国から来日し、活発に意見交換していました。
近年は2年に1度のペースで行われていましたが、2019年の開催以降はコロナの影響で延期となり2023年にようやく開催となったそうです。
参加者が顔を合わせることが優先されリモートは行わない方針があったようで、ようやくの開催となったそうです。

生物音響といっても、陸上の生物ばかりでなく水中生物の音響や、都会の騒音とその影響を受ける野生動物など多様な調査、研究がされているようでした。

上の写真の右側に何気なく設置型録音マシンの新商品「Ranger」が置かれています。
Anabat Swiftの後継機で、ちかぢか販売開始の予定です。

Rangerの詳細(Titly社Website)
https://www.titley-scientific.com/ranger.html

学会の開催期間は北大のイチョウ並木の紅葉が美しかったです。

来日されたTitlyのスタッフから「ランチタイムにギンコウアベニューを散歩しないか」と英語で誘われたのですが、私はイチョウ→ginkgoであることを知りません。
「銀行通り?銀行行きたいの?」と勘違いしてしまいました。
その日は、イチョウを見ると「Bank Avenueだね」といじられたことは言うまでもありません。

夜間撮影カメラSG560P-8MとバットディテクターSSF BAT2 でコウモリ観察

2013/9/2 Byボリボリ

今週に入り、秋の気配を感じる北海道です。
朝夕が大変涼しく、寝る時も長ズボンと長袖です。今年は結構おしゃれステテコがはやった気がしますが北海道ではもう終わりですかね。
つい先週8月を惜しむように、ご当地のメロンとかとうきび(とうもろこし)とかスイカとかをガブガブ食べましたが、なまらうまかったです。

ところで、今年のとうきびはやけに白いです。いただきものですが実家のもご近所のも同じように白くて、でも食べるとジューシーでかなり甘いです。なまらうまいです。
とうきびは黄色いという常識が変わったんですかね。

さて、涼しくなると虫も少なくなり、コウモリ観察が困難を要しますがバットディテクターがあると、彼らがそこらへんにいることはわかります。

でもその姿は、大きな蛾のようで「これ」という瞬間に出会えません。
かろうじて飛び方で、これはそうかな~。コウモリっぽいな~と想像して楽しんでいます。
肉眼で見るより、センサーカメラで手動撮影しながら観察するとフラッシュが照射されるのでよく見える動画が保存されました。SG968K-10MなのでHD動画で見やすいですが、残念ながら音はありません。少しぶれていますが、大きめで左右に大きく動いている個体が、コウモリっぽいなと感じます。まるで大きなブランコに揺られているような、こいつです。

バットディテクターにレコーダーを接続すると、録音できるのですが、そのレコーダーを持っていくことを忘れ、現場で激しく後悔しました。

Webで公開されている多くのコウモリ動画では、住宅街にも夕暮れ時に飛んでいたり朝方に巣から飛び立っていたりなかなかわかりやすいのですが、夜の外灯そばでは食事中のためかかなり活動的で、動きが速いです。

残念ながら今の私には、飛んでいる様子から蛾とコウモリの識別すらできませんが、
「これかな~、あれかな~」と眺めているだけでも、意外と楽しいです。

バットディテクターが、可聴音に変換してくれているのは、コウモリが発する音声ですがこれはエコロケーション(反響定位)といって、が飛行中に発しその反響音から周りの状態を把握している、本来は人には聞こえない音(超音波)です。

この音声を聞いて、大体のコウモリの種類を推測することもできるそうです。しかし、確実に種類を見極めるためには、捕獲する必要があると専門サイトのHPに書かれています。
が、野生動物は勝手に捕獲してはいけないケースがあります。コウモリについても、その状況により複数の申請手続きが必要ですのでお気を付け下さい。

コウモリ探知機 SSF BAT2 バットディテクターを手に夏の夜道をお散歩

2013/08/22

by ボリボリ

本日の空模様
本日の空模様

北海道のこちらの地方は、お盆を過ぎると夕方から朝にかけてとても涼しくなり海水浴のシーズンも終わりです。子供たちの夏休みが短くすでに2学期が始まり毎日元気に登校しています。

さて、この短い北海道の夏休みに私も夏を楽しみました。

バットディテクター SSF BAT2
バットディテクター SSF BAT2

バットディテクター SSF BAT2を手に、夜道をぶらぶら。取引先の営業の方から以前、「コウモリはそこらじゅうにいますよ。」ということをお聞きしていましたので、きっと自宅の周りにもいるはずだ。

堤防沿いのコウモリのいそうな木々
堤防沿いのコウモリのいそうな木々

家から歩いて5分のところに小学校がありまして、その高い木々が立ち並ぶエリアにあたりをつけて夜に娘と向かいました。

娘は、学校であった肝試しで恐怖と少しの期待で、腹痛を訴えるほどの恐がりですが、幼いころから毎年夜間にカブトムシ探しに出かけるので、夜道を怖がることはあまりありません。
どちらかというと、私の方がびくびくしています。

昼間は じぇんじぇん こわぐねえ場所

そう、要はコウモリ探しをしたい私自身夜道が怖いので、娘を連れていくわけでございます。
前日の下見では、犬を連れていきましたが、犬のハッハッハという息遣いや、スンスンスン(吸)・・・フンッ(吐)という鼻息までは許せますが、クチャクチャ聞こえてきたら「これっ、何食べてるの」と気が散り、なかなかコウモリに集中できませんでした。

夜になると すんごく こええ場所
夜になると すんごく こええ場所

 

コウモリ探しは、初心者なのでとりあえず音だけでも聞くことができれば万歳なのですが、いかがでしょう。

聞こえました!コウモリの鳴き声が!

いるんだねぇ~ コウモリさんよ。

いやいやいや、本当はコウモリの発する音声は超音波で、私たち人間の耳ではその肉声を聞きとることができません。なので、このバットディテクターが必要なのです。バットディテクタはコウモリの発する音声を人間が聞こえる周波数に変換してくれます。

有名なコウモリ写真家さんのサイトに、さまざまな種類のコウモリの音声が公開されていましたのでそれと比較すると、・・・う~ん、ヤマコウモリ? ヒメコウモリ?

カニ太郎さんは、何度かコウモリ専門家のもとでコウモリ観察を体験しております。彼からの情報では、キクガラシコウモリの音声がとてもきれいなのだそうです。やぁ、いつか聞いてみたいものです。

数日前に町内会長さんから近くの山に「クマが出た」ので数か所の山道が通行止めになったと教えてもらいました。でも、むかしから夜中に熊はその山を歩いているそうです。
コウモリ探しは、今シーズンはダメかな~。

コウモリフェスティバルでヒメヒナコウモリに出会った

2013年7月17日

カニ太郎

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来たる7月13日-14日と毎年恒例のコウモリフェスティバルに出展させていただきました!

今年は北海道大空町という場所で開催、女満別空港そばという立地でアクセスも良かった?せいか大盛況!

大空町は日本で初めてヒメヒナコウモリのコロニーが確認された場所であり、全国ニュースにもなった。

そのヒメヒナコウモリを一目見ようと全国から大勢のコウモリファンが押し寄せてきた、ということです。

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会場の後ろの方に自動撮影カメラバットディテクターを展示させていただいた。

各コウモリ専門家による研究発表、雪の中で冬眠するコテングコウモリの話など興味深い話ばかり。

カニ太郎の地元、旭川にもコウモリがたくさんいます。その旭川のコウモリの居場所を地図にしたコウモリマップをオサラッペコウモリ研究所が作成し、販売しています。なんという旭川住民以外に需要がないものだ!しかし旭川住民なら買うしかない!!詳細

早速旭川きってのコウモリ好き、カニ太郎も購入。しかしその日の懇親会で希望者に無料で配られたのであった。。

20130713_190908観察会は地元の小学生など100名以上が参加!かつてない規模

19:30を周ったあたりに期待通り飛び立ってくれるヒメヒナコウモリたち。空気読めるぜ。

そしてすぐカスミ網で捕えられる。調査のためなので少し我慢。

20130713_195838専門家による身体測定

その後、参加者にヒメヒナコウモリの特徴など説明してくれた。

ヒメヒナコウモリはヒナコウモリとは異なり乳頭が2対あるとのこと。ということはそれを確認しなくてはならない。

20130713_200616みんないる中、明かりを照らされ乳頭を見られるヒメヒナコウモリ。恥ずかしくてたまらないだろう。

大盛況の観察会の後は待ちに待った懇親会。

その中でコウモリグッズ チャリティーオークションには毎年うちのバットディテクター SSF BAT2を出品させていただいている。

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今年もメイン商品として登場。お酒が入り口がまわらないのカニ太郎の説明の後、オークション開始!

今年も超お得な価格にて落札!落札代金はコウモリ保護に役立てられます。

コウモリフェスティバルの懇親会は毎年翌朝まで続き、夜行性のコウモリと同じく外が明るくなった頃、就寝。

翌朝(というか2時間後)、目が覚めて外に出てみると突き抜けるような快晴!

20130714_090622昨日、あんなに騒がしかったヒメヒナコウモリの寝床も落ち着きを取り戻していた。

改めてこの建物の周りを見渡す。

20130714_090825壁の隙間に糞があったり

20130714_090756壁の隙間が大きく開いていたり

コウモリが住み着きやすい環境が揃っている。

でも同じ場所でちゅんちゅん鳴くスズメたち。共存できるのか?聞いてみたところ、スズメは昼間に活動、コウモリは夜活動。

お互いの生活に支障がないのでは、とのこと。なるほど。

2日目は動物写真家 中島さんによる子供向けのお話会。子供向けにも関わらず僕にもわかり易かった。

20130714_113614会場のコウモリの会グッズ販売も絶好調

20130714_113832

会場にはコウモリの標本も多数展示

実はコウモリの生態はあまり知られていない。子供たちから専門家への質問でも専門家が「どうしてなんですかね~」と答えることがあるくらいだ。

しかし実際に見てみるととてもかわいらしく、その「謎」の生き物に魅せられること間違いないだろう。

コウモリフェスティバルに出展しました

2011年8月5日
カ二太郎

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7月17日、18日に山形県の櫛形山で開催されたコウモリフェスティバル2011に企業出展させていただきました!

GIShopでもコウモリ探知機 SSF BAT2を取り扱ってからスタッフ2名がコウモリの魅力にどっぷり。そのうちの1名のカニ太郎が行って参りました!

IMAG0005コウモリの標本

IMAG0003ヨダレもののコウモリグッズ

GIShopブースは入口正面の長テーブルをお借りしてトレイルカメラ各種、バットディテクターを展示。なんかさみしいブース。

IMG_0229カタログはほぼ完売(無料)でした!

このコウモリフェスティバルの魅力はその道の専門家の講演が聞き放題のところ!

まだまだコウモリについて勉強中の僕にもとてもわかりやすく説明してくれました。

ウサギコウモリはかなりかわいい。

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コウモリ観察会もありディテクターを使用しヤマコウモリなど観察できました。

実際にコウモリを捕えるためのワナも展示し説明していただきました。

持ち運び簡単な楽器のハープのようなハープトラップというワナは今後、GIShopでも販売するかも!?

IMG_0236

二日目の懇親会ではチャリティーオークションを開催。

実はGIShopのバットディテクターSSF BAT2もオークションに出品!

このオークションの最高額で落札されました!それでもお得な価格。

このオークションはチャリティーオークションなので落札額は全額コウモリ保護基金として役立てられるようです。

次回はなんと軽井沢で開催!来年もきっとGIShopは参加しますよ!

たきかわ環境フォーラム様主催の「エコカフェ」に商品展示しました。

6/25に滝川にある「森のかがく活動センター」で5月~10月まで毎月開催されている「エコカフェ」に主催様のご好意により商品を展示し参加してきました。

主催:たきかわ環境フォーラム

今回の講師は第3回田淵行男賞を受賞いたしました写真家の中島宏章さんです。

写真集『BAT TRIP~ぼくはコウモリ』(2011年、北海道新聞社)

IMG_0009

今回の講演タイトルは「ぼくはコウモリ」です。

実は前日、ある調査に同行させて頂き生まれて初めてコウモリを触ったんです!

ホントは怖かったらどうしよう・・・なんてひそかに思っていたんですが

実際に触れると、めちゃくちゃかわいいんです!!

そんなんで、まだ興奮が冷めていない私は2日間コウモリに心を奪われっぱなしです。

コウモリは全国に37種類います、その中の19種がなんと北海道にいるそうです。

こんなに身近にいるのにコウモリに無知でした。(ごんめんね・・コウモリ)

北海道に生息しているコウモリのほとんどが小型です。

そのコウモリについて楽しく、分かりやすく中島さんはお話をしてくださいました。

出席されているみなさんも楽しく聞き、質問されていました。活気のある講演会です。

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コウモリの生態などを調べる際に大活躍するのがバットディテクターという機器です。

通常コウモリは超音波を発して周囲の状況を把握して飛んでいます。

コウモリの大好物、飛んでいる虫を食べるときにも、超音波の返ってくる音の違いによって

近くに獲物がいるなどの判断をしています。

これをエコロケーションと言うそうです。

コウモリにより発する周波数は異なりますが、50~70khzを発するコウモリが多いようです。

このコウモリの声(超音波)を人間の耳に聞こえる音に変換してくれるのがバットディテクターなんです。

コウモリ探知機 SSF BAT2 バットディテクター

ssf2

このディテクターは合わせた周波数の他に15~130khzまでの周波数をリアルタイムで

受信することが可能な画期的なデジタルタイプのディテクターです。

皆さんもディテクターを使って身近にきっといるコウモリの声を聞いてみませんか?

感動しますよ、たぶん。

講演が終わり出席者にサインをしている人気者の中島さん。

ここでもコウモリ談議に花が咲いています。

楽しいひと時を、ありがとうございました。また宜しくお願いします。

IMG_0015

今後の予定です。

来月の17、18日に行われる「コウモリフェスティバル」へ参加、出展いたします。

koumorifesta2011

参加される皆様どうぞ宜しくお願い致します。

バットディテクターSSF BAT2を使ってみた

2011年6月27日
カ二太郎

バットディテクターSSF BAT2の実験も兼ねてオサラッペ・コウモリ研究所様と
コウモリ調査に同行させていただきました。

場所は旭川市東鷹栖町の突哨山。
数種類のコウモリが暮らしている自然豊かな場所です。
DSC_00021はりきって出かけます。

DSC_0008

こんな林道に捕獲用ネットを両サイドに仕掛け日没を待ちます。

ネット付近にトレイルカメラ NT505210Aを設置。
DSC_0013NT50はストラップを持っていくのを忘れ梱包テープで固定

DSC_00145210Aは付属のストラップでしっかり固定

あとはコウモリが飛ぶのを待ちます。
待っている間、コウモリの会が出版しているコウモリ識別ハンドブック改訂版でお勉強。
ハンドブックも勉強になりますがオサラッペ・コウモリ研究所 出羽先生、清水さんから
コウモリに関するいろいろなことを教えていただいた。初心者の私たちにとってどれもためになり貴重な時間をいただきました。

辺りが暗くなってきた頃、ディテクターに「トトトッ」という音が!
まるで気づかない私たちに「今飛んだよ」と教えてくれる清水さん。

それから20分ほどトトトッという音はなかったが清水さん曰く最初に偵察隊のように
一羽が飛んで様子を伺うような行動は良くあることのようだ。

しばらくするとまたトトトトトッとディテクターから聞こえた!
SSF BAT2ではフリクエンシー機能でピーク時、約50Hz付近を拾っている。
「ヒメかな・・・」と清水さん。・・・ヒメ?メス?

これがコウモリの音!その感動の瞬間が・・・・これだ!

清水さん曰く所持していたMINI3よりSSF BAT2の音はかなりきれいだとのこと。
素人の私が聞いていても確かに音割れなくSSF BAT2はきれいだった。

それから30分ほどで捕獲ネットを見に行くと、いたっ!
ネットでもがいているコウモリが2匹!!
ヒメホウヒゲコウモリは小さい種類のせいか、かなり可愛らしかった。
DSC_0051

警戒している音なので周波数は50Hzではない。少し動画を撮らせてね。

DSC_0024
捕獲したコウモリたちは身体検査して記録し、羽に小さなリングをはめます。
DSC_0052
その後、元気な1匹にテレメンタリー発信器(重さわずか0.25g!)を取り付け野へ返します。

さてトレイルカメラたちはこの小さなコウモリを感知し撮影しているのか。
画像を確認していると内蔵のモニターではあまりわからない。・・・が5210Aで撮影した
動画に捕獲され、もがいている動画を撮影していた。


日時設定はでたらめです。すみません。
DSC_0044これらの調査は許可証を取得し行っております。

貴重な体験と素晴らしいお時間をいただきましたオサラッペ・コウモリ研究所様、
誠にありがとうございました!